OpenAIは公式に「Introducing OpenAI Presence」と題した情報を公開しました。タイトルの通り、OpenAIが何らかの新しい取り組みを発表したことがわかりますが、本稿で参照している素材の時点では、具体的な機能や対象ユーザーについての詳しい説明までは含まれていません。今回の発表は、後述する中小企業向けプログラムの発信などとあわせて、同じ時期に公開された複数の情報のひとつです。中小企業や個人事業主としてAI活用を検討している方は、今の時点で内容を断定せず、続報が出た際にあらためて自社の業務にどう関係するかを確認しておくとよさそうです。
OpenAIはあわせて「Introducing the ChatGPT for small business program」と題した情報も公開しています。タイトルが示す通り中小企業を対象としたプログラムであり、OpenAI自身が中小企業向けの取り組みを積極的に打ち出していることがうかがえます。個人事業主や小規模チームを名指しした発信を行っている点は、実務者にとって見逃せないポイントです。日々の業務でAI活用を検討している経営者にとっては、自社の規模に合わせた活用方法を考えるきっかけになりそうです。
OpenAIは「How European Small Businesses Are Using ChatGPT and Codex」という動画をOpenAI Academyのシリーズとして公開しました。欧州の中小企業がChatGPTとCodexという2つのツールをどのように組み合わせて活用しているかを紹介する内容です。プログラムの発表だけでなく、実際に海外の中小企業がツールをどう使っているかを映像で伝えている点が特徴で、自社の業務と照らし合わせながら参考にできる資料になっています。
同じくOpenAI Academyからは「How California Small Businesses Are Using ChatGPT」という動画も公開されています。カリフォルニアの中小企業がChatGPTをどのように使っているかを紹介する内容で、欧州の事例とあわせて見ると、地域が異なっても中小企業の現場でChatGPTの活用が進んでいる様子を伝える構成になっています。同じ時期に複数の地域の事例を公開している点から、OpenAIが地域を問わず中小企業向けの発信に力を入れていることがうかがえます。
一方Google DeepMindは「Introducing Gemini 3.6 Flash, 3.5 Flash-Lite, and 3.5 Flash Cyber」という情報を公開し、Gemini 3.6 Flash、3.5 Flash-Lite、3.5 Flash Cyberという3つのモデルを紹介しました。いずれも「Flash」の名を冠した軽量系のモデルラインナップであり、OpenAIが中小企業向けの活用事例発信を強めている同じ時期に、Googleはモデルそのもののラインナップ整備を進めていることがわかります。両社の発信の方向性が異なる点は、AI業界の動きを追ううえで押さえておきたいポイントです。
今回並んだ情報をあわせて見ると、OpenAIは新しい取り組みの発表や中小企業向けプログラムの発信に加えて、欧州とカリフォルニアという異なる地域の中小企業の活用事例を動画で紹介しており、非エンジニアの実務者に向けた発信を複数の切り口から続けていることがわかります。一方でGoogleの発信は、モデルそのもののラインナップ整備を示すものであり、AI業界全体が実務での活用促進とモデル基盤の整備という両面で動いていることがうかがえます。自社の業務にAIを取り入れる際は、まず自分の地域や業種に近い活用事例がないか、公開されている動画などを確認したうえで、自社の規模や体制に合った取り入れ方を検討してみるとよさそうです。
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